夢みるこども基金について

ごあいさつ

夢みるこども基金理事長 八尋 晋策 元読売新聞西部本社論説委員 経済部長

子どもの夢を応援して下さい!

 『夢みるこども基金』は、こどもたちに夢を見る事の楽しさと、それが実現した時の喜びを味わってもらうためのボランティア団体です。

 1995年(平成7年)に福岡市に事務局を置き、歯科医師を中心に多くの人たちの賛同を得てスタートし、今年で22年になります。
こどもたちの夢は無限で、そして様々です。基金が毎年実施している「私のかなえたい夢」と題する作文・絵の募集には全国の小、中学校から多い年は4,000点を超える募集があります。
これらの夢を形にして夏休みにイベントを実施しています。毎年、趣向を変えて国内ばかりではなく、海外も視野に入れて取り組んで参りました。
第1回目は阪神淡路大震災の翌年でしたので、震災で両親を亡くしたこどもたちを熊本県阿蘇高原に招いて交流、励ましました。

 2回目以降は、バングラデシュに学校(初めは小学校だけでスタートし、のちに中学、高校も増設)を建てたり、盲導犬を贈呈したり、佐賀県・背振山系に国有林を借りて「夢みるこども基金の森」を開設したり、さらには東日本大震災被災地のこどもたちを支援したりしてきました。

 このキャンペーンの財源は、歯科医院や歯科大学などから提供される、歯の治療の際に取り外された金属冠を再生したものです。
歯科医師のご協力がなければ基金は成り立ちません。基金設立時から毎年欠かさず、金属冠を送って頂く方が多数いらっしゃいます。
こどもたちはそのような方々に見守られてキャンペーンの中で成長し、現在、社会の第一線で活躍している人が増えてきました。
基金の運営・管理に当たる理事会メンバーも16人中4人がそうした"元夢みるこどもたち"です。
この基金の最終目標である「こどもたちのための、こどもたちによる基金」に向けて発展して行くために皆様の一層のご協力をお願い致します。

夢みるこども基金理事 長尾 怜美 夢みるこども基金OB・OG会会長 歯科医師

 『1995年に始まった夢みるこども基金は、皆様方のご支援のおかげで、2015年に20周年を迎えることができました。
この間、たくさんのこどもたちの夢が生まれ、絆が生まれました。私も基金に夢をもらった一人です。

 第一回の作文の部で最優秀賞を頂き、私が作文に託した夢を夏のイベントにて実現して頂いたときの感動は今でも覚えています。
そして、後にこのイベントが全国の歯科医師の皆様の御支援によって支えられていたことを知って感銘を受け、私が歯科医師を目指すきっかけとなりました。

 この基金は春に「私がかなえたい夢」の絵・作文の入賞者が集まり、皆で夏のイベントの内容を決めて、夏にイベントを行います。春に初めて会ったこどもたちは互いに緊張した面持ちですが、「こども会議」で夏のイベントを決める時は皆キラキラした笑顔でたくさんの提案を出してくれます。「自分の夢が現実になるかも」という期待感で溢れているこどもたちの顔は本当に生き生きとしています。そして、帰り際にはすっかり仲良くなったり、また夏での再会を約束し、夏のイベントの2日間は仲間と「夢」を作るというどんなものにも代えがたい貴重な体験をし、強い絆を生み出します。日本にはたくさんの絵・作文のコンクールがありますが、こうして2回も同じメンバーが同じ場所に集い、互いに作文や絵に描いた夢を語り合う---他ではない醍醐味でしょう。そしてこの経験がこども達の可能性をもっと広げ、また新たな未来へと進んで行く原動力になっていると実感します。

 今年は阿蘇を震源地とする熊本大地震が起きました。
こども基金の第一回イベントは阿蘇で開催されて、私たちにとって阿蘇は心の故郷ともいうべき大切な場所です。ショックを受けている最中、すぐさま連絡が入りました。第一回イベントで出会い、一緒に阿蘇にホームスティをした阪神・淡路大震災の遺児の方からでした。九州地方に住む私たちへの気遣いと、阿蘇でホームスティをしたご家族の安否を気遣う連絡でした。遺児の方が「私たちも21年前、温かく迎え入れてもらった。自分にできることをしたい」とおっしゃってくれました。その後、阿蘇のご家族とも無事連絡が取れ、互いに物資支援などを行いました。他の基金のOB・OGからも連絡が来るなど、基金が生み出した人とのつながりの温かさや有り難みを感じました。復興にはまだまだ時間がかかりますが、またあの素晴らしい阿蘇の地を取り戻せるよう私たちも全力で支援していきたいと思っています。

 夢みる心はこどもだけのものではありません。夢や希望があるからこそ人は頑張れるのです。
震災からも這い上がれるのです。明るい未来への希望が私たちを奮い立たせてくれます。
私も歯科医師として自分の新たな夢の実現のため精進する毎日です。今は歯科を通じてこどもたちの夢を応援したいという気持ちから小児歯科専門医を目指して奮闘しています。
夢みるこども基金は20年という節目を迎え、新たなスタートをきりました。

 この夢みるこども基金を通して、こどもたちが夢を諦めない力を育てて欲しいと願っています。そしてこれからもずっとこどもたちの夢を応援していきたいと思います。全国の歯科医師の皆様を始め、教育関係の皆様など基金へのご理解とご協力をよろしくお願い致します。そして是非一度イベントへ足を御運び頂ければ光栄です。

活動内容

夢みるこども基金とは

歯科医院などから提供される歯の金属冠を財源に次世代を担うこどもたちの夢を育み、実現を支援することを目的に1995年に設立されました。
第1回「夢みるこどもキャンペーン」では阪神・淡路大震災で両親を亡くしたこどもたちを熊本県阿蘇に招いて励ましました。その後の「夢みるこどもキャンペーン」を通して、バングラデシュでの「夢みるこども基金学校」の建設と運営、バリアフリーの社会を作ろうシンポジウムの開催、盲導犬の贈呈、「夢みるこども基金の森(佐賀)」の開設などの様々な活動を展開しています 。

夢みるこどもキャンペーン

毎年、秋から冬にかけて全国の小、中学生を対象に「わたしのかなえたい夢」をテーマに作文と絵を募集します。
審査を経て春休みに、上位入賞者が福岡に集い、「こども会議」を開きます。
「こども会議」では、こども達がそれぞれの「夢」を交換した上で、早期に実現したい共通の「夢」を形づくります。
夏休み、全員が一同に再会してその「夢の実現イベント」を開きます。
これらの体験を踏まえ、夢みる子どもたちはその後、各自それぞれの夢を肉づけしていきます。

教職員の皆様へ

作文・絵コンクール、こども会議、夢の実現イベント


社会福祉活動

はっくん3号

盲導犬の贈呈

盲導犬「はっくん3号」

夢みるこども基金が、九州盲導犬協会への盲導犬の寄贈を始めたのは、今から14年前、平成14年の春に開催された「こども会議」で福祉について話し合い、夏のイベントでは「バリアフリーの社会を作ろう」のテーマでシンポジウムを催し、九州盲導犬協会への盲導犬贈呈を決めたことにさかのぼります。
基金は、これまでに3頭の盲導犬を寄贈しています。「はっくん1号」(平成14年に寄贈)と「はっくん2号」(平成19年に寄贈)は引退して「はっくん3号」が福岡市内の河口まき子さんのパートナーとして活躍しています。
なお、「はっくん」は夢みるこども基金のイメージキャラクターです。こどもの「夢」と歯の型から生まれました。盲導犬の愛称もここから名付けられました。

環境保護活動

地球環境の悪化で地球の危機が指摘されています。
基金では地球を守るために様々な活動をしています。平成22年に林野庁から佐賀県脊振山系の国有林5.6ヘクタールを借りて「夢みるこども基金の森」を開設、基金以外のこどもたちも含めて多くの人たちに自然体験を楽しんでもらっています。

環境保護活動

夢みるこども基金の森

基金の森は、2010年にできました。
5・6haの森林内は、ほとんど人の手が入らずに、自然のままの植生が残っています。
今では、夏のイベントの目玉の一つです。イベントの前夜祭は必ずここであります。
イベントに参加したこどもたちが、夏休みなどで基金の森へ訪れたという話も、最近はよく聞くようになりました。
森の中で、こどもたちは秘密基地をつくったり、自然観測をしたりします。森にはこどもたちの笑い声が響きます。
森の中でこどもたちが夢中になって楽しんでいる姿をみていると自然に笑顔が広がります。

海外教育支援活動

平成12年にバングラデシュ・カラムディ村に「夢みるこども基金学校」を開設しました。
小学校からスタートしてその後、中学校と高校を増設して現在1,300人を超える児童・生徒が学んでいます。
バングラデシュ国内では学業、スポーツなども有力校に成長し、入学希望者が多いです。

海外教育支援活動

夢みるこども基金学校

基金の資金援助によって建設・開校したバングラデシュ「夢みるこども基金学校」は設立から15年がたちました。
児童、生徒数も増加し、現在1,300人余りのこどもたちが学んでいます。学業成績もすばらしく、スポーツや文化的なコンクール(歌や踊り、弁論大会など)でも多くの賞を獲得しています。
県内だけでなく県外からも注目を浴び、入学希望者が殺到しています。
この学校からバングラデシュの新しい国づくりの人材が生まれることが期待されています。

基金の仕組み

このようにして基金は支えられています。

基金の仕組み