夢みるこども基金理事 三原 怜美

  • みらい歯科 こども矯正歯科(小児歯科専門医)
  • 小児歯科歯学博士
  • 夢みるこども基金OB・OG会 会長

 夢に出会った瞬間のことを覚えていますか?小さな心に芽生えたその夢を全力で応援したいーーそんな大人たちの思いからこの基金は生まれました。基金設立からたくさんの子どもたちの夢が生まれ、絆が生まれて来ました。私も基金に夢をもらった一人です。

 第一回の作文の部で最優秀賞を頂き、私が作文に託した夢を夏のイベントにて実現して頂いたときの感動は今でも覚えています。胸に秘めた夢が目の前で具現化したことで、「夢は叶うんだ」と夢を追うことに大きく背中を押してもらいました。また、夢を追うたくさんの仲間と同じ時間を共有したことで絆が出き、今でもその交流は続いています。そして、後にこのイベントが全国の歯科医師の皆様の御支援によって支えられていたことを知り感銘を受け、私が歯科医師を目指すきっかけとなりました。歯科医師となった今、この基金の存在意義についてOGという立場だけでなく、歯科医師としての視点から客観的に考えさせられることもあります。ただ一つ言えることは、私を含めた大勢のOBOGは、この基金との出会いを人生の宝物のように大事にしているということです。この出会いから人生が広がった子ども達は本当にたくさんいます。これはやはり長期に渡ってこども基金が子ども達の夢に寄り添い続けた賜物だと思うのです。

 夢をもつ子どもにとって、一番嬉しいことは何でしょうか? それはその夢を追うことを全力で応援してくれる存在です。子どもの心に芽生えた夢はどんな小さな夢でも大切に育ててあげて欲しいと思います。夢を応援するということは子どもの自己肯定感を高め、大きな自信に繋がります。もし道に躓いた時が来ても、その夢を応援した存在があったことを思い出して欲しい。将来に悩んだ時、「夢を語っていたあの頃の自分」に会いに基金に立ち寄って欲しいと思います。そしてまた新たな一歩を踏み出せるような、夢みるこども基金はそういう機関でありたいと思っています。いつまでも大人は子どもたちの夢の応援団なのですから。

 夢みる心は子どもだけのものではありません。夢や希望があるからこそ人は頑張れるのです。明るい未来への希望が私たちを奮い立たせてくれます。私も歯科医師として、子どもの心に向き合って治療をしたいという思いから小児歯科専門医を取得し、新たな夢を追いつつも日々奮闘する毎日です。子どもたちに負けないよう頑張ります。

 この夢みるこども基金を通して、子どもたちが夢を諦めない力を育てて欲しいと願っています。そしてこれからもずっと子どもたちの夢を応援していきたいと思います。全国の歯科医師の皆様を始め、教育関係の皆様、どうぞ基金へのご理解とご協力をよろしくお願い致します。そして是非一度イベントへ足を御運び頂ければ光栄です。