夢みるこども基金理事長 岡部 知剛

  • おかべ歯科医院院長(歯科放射線専門医)

 ボランティア団体こどもの夢の応援団「夢みるこども基金」は1995年に開設され、こどもたちの夢を応援して参りましたがこのキャンペーンは私共歯科医師が診療中に撤去した金属冠を浄財として展開しております。ご協力頂いております先生方のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

 第1回は阪神淡路大震災で両親を亡くされたこどもたちを熊本県の阿蘇に招いて(ホームスティ)励ましのイベントを開催致しましたが、その後も第11回に新潟県中越地震で被災された山古志村のこどもたちと福岡県西方沖地震で被災された玄界島のこどもたちを招いて交流を行いお互いの友情を深め、第17回では宮城県女川町の中学生と教師を招待し「こどもシンポジウム」を開催致しました。第19回においては当時、女川町の中学生が取り組んでおりました「いのちの石碑建立プロジェクト」を成功させ、その後も東日本大震災への支援を続けております。

 またバリアフリーの社会を作るシンポジウムを開催し、その意見を当時の小泉首相に届ける一方、九州盲導犬協会へ盲導犬を贈呈し、同協会への支援は基金の柱となっております。

 第14回では地球環境保護をテーマに「環境こどもサミット」を開催し第16回には佐賀県脊振山系の国有林に念願の「夢みるこども基金の森」を開設致しました。

 こどもたちの夢は国内に止まらず、世界のこどもたちとの国際交流を図りバングラデシュからこどもたちや教師を招き「夢みるこども基金学校」の建設資金を贈りました。 

 支援は現在も継続しており、基金が設立した小学校・中学校ならびに高校は、現地で優秀な生徒さんが集まる人気の学校となっています。

 また誇らしく嬉しいことですが、イベントに参加したこどもたちの友情が長く育まれ、有難いことに当時小学生だったOB・OG達が今では有能なスタッフとして基金に協力してくれております。

 まるで〝ファミリー″のような繋がりが「夢みるこども基金」の活動の大きなエネルギーとなっています。次の世代を担う若い彼ら彼女たちにバトンタッチできますよう、何卒今後共ご指導ご鞭撻、お力添え賜りますよう謹んでお願い申し上げます。


夢みるこども基金理事 長尾 怜美

 夢に出会った瞬間のことを覚えていますか?小さな心に芽生えたその夢を全力で応援したいーーそんな大人たちの思いからこの基金は生まれました。基金設立からたくさんの子どもたちの夢が生まれ、絆が生まれて来ました。私も基金に夢をもらった一人です。

 第一回の作文の部で最優秀賞を頂き、私が作文に託した夢を夏のイベントにて実現して頂いたときの感動は今でも覚えています。胸に秘めた夢が目の前で具現化したことで、「夢は叶うんだ」と夢を追うことに大きく背中を押してもらいました。また、夢を追うたくさんの仲間と同じ時間を共有したことで絆が出き、今でもその交流は続いています。そして、後にこのイベントが全国の歯科医師の皆様の御支援によって支えられていたことを知り感銘を受け、私が歯科医師を目指すきっかけとなりました。歯科医師となった今、この基金の存在意義についてOGという立場だけでなく、歯科医師としての視点から客観的に考えさせられることもあります。ただ一つ言えることは、私を含めた大勢のOBOGは、この基金との出会いを人生の宝物のように大事にしているということです。この出会いから人生が広がった子ども達は本当にたくさんいます。これはやはり長期に渡ってこども基金が子ども達の夢に寄り添い続けた賜物だと思うのです。

 夢をもつ子どもにとって、一番嬉しいことは何でしょうか? それはその夢を追うことを全力で応援してくれる存在です。子どもの心に芽生えた夢はどんな小さな夢でも大切に育ててあげて欲しいと思います。夢を応援するということは子どもの自己肯定感を高め、大きな自信に繋がります。もし道に躓いた時が来ても、その夢を応援した存在があったことを思い出して欲しい。将来に悩んだ時、「夢を語っていたあの頃の自分」に会いに基金に立ち寄って欲しいと思います。そしてまた新たな一歩を踏み出せるような、夢みるこども基金はそういう機関でありたいと思っています。いつまでも大人は子どもたちの夢の応援団なのですから。

 夢みる心は子どもだけのものではありません。夢や希望があるからこそ人は頑張れるのです。明るい未来への希望が私たちを奮い立たせてくれます。私も歯科医師として、子どもの心に向き合って治療をしたいという思いから小児歯科専門医を取得し、新たな夢を追いつつも日々奮闘する毎日です。子どもたちに負けないよう頑張ります。

 この夢みるこども基金を通して、子どもたちが夢を諦めない力を育てて欲しいと願っています。そしてこれからもずっと子どもたちの夢を応援していきたいと思います。全国の歯科医師の皆様を始め、教育関係の皆様、どうぞ基金へのご理解とご協力をよろしくお願い致します。そして是非一度イベントへ足を御運び頂ければ光栄です。